「子ども時代の豊かさを守る」とは、私にとってどのようなことかと言いますと、
「①子どもがある一定の規範の中で安心して過ごせ、
②自己を表現できる自由がある状態を創り出すこと」です。また、
「③それを侵害するものからの予防と回復を促進し、
④この力を協力して広げ深めていくこと」です。
また、「子ども」や「子ども時代」という言葉の中には、「かつて子どもだった大人」も含まれています。その中には、もちろん私自身もおります。
これまでの経験や学びを通して獲得してきたものを、また、それらが図らずも自らの癒しともなってきた証を交えて皆様と共有し、深め、さらにアップデートしていく試みです。それは、実に地道な作業です。そして、心の奥底から湧き上がる温かさや確信、また悲しみ、悔しさなど、さまざまな複雑な感情と向き合うことでもあります。
この度、ほほえみ相談室10周年を記念し、maisopaleblogをスタートいたします。
もともと教師を志していた者です。公認心理師業務の中の啓発活動の一環として、「子ども時代の守り」周りの気づきの発信に自らの道を見い出しています。
日本においては、昨今の義務教育論の高まりに新時代の到来を感じます。今、20世紀初頭の世界的な新教育運動をもう一度振り返ってみることが、この100年余りの間に私たちが何を成し遂げ、何を置き去りにして来たのかを検証する糸口になるかもしれません。