あなたは、お子さんと一緒に学ぶことが好きですか?
あなた自身は、学ぶことが好きですか?
いやいや勉強させられていたということはなかったですか?
本来、学ぶということは、「真似る」「まねぶ」から「学ぶ」という言葉ができたというくらい、自ら真似をしたくてする、自主的で主体的な行動です。例えば、幼い子が言葉を覚えるのと同じですね。
子どもはいつしか、大人と同じようにスラスラ言葉を話せるようになりますが、時間をかけて、じっくり真似をしながら上手になります。それを周囲の大人は見守り、喜んでいます。次は何を話すだろうかと、何ができるようになるだろうかと、今か今かと待ちますね。そんな環境が、子どもの「学び」を育むのには必要なのです。
それは、子どもの成長とともにできることが増えていっても、全く同じなのです。その子の伸びる時が必ずあるのです。しかし、子どもが持って生まれたものとその時の環境が複雑に絡み合って、停滞しているか、または妨げられているように感じることがあります。
そんな時、親としては、とても不安になります。何かしなくてはいけないのではないか、また反対に、今までしてきたことが間違っていたのではないか、と焦ります。原因を知りたいと思うあまり、子どもの状態と何かを直結させて答えを導き出してしまうこともあります。しかし、ほとんどの場合、そんなに簡単な、単純なことではありません。ひとの心は複雑で、十人十色と言いますが、皆、それぞれ違うのです。
カウンセリングにおいて絡み合った糸をほぐすように語られていく中に、ヒントが見つかることもしばしばです。また、プレイセラピーの中で見せる子どもたちの素顔の中に、真実が隠れていることも多いのです。それが、見えない、あるいは気づかれないままでいることで、不具合が起きていることがあります。
その不具合のきっかけは、ほとんどが自己や他者に対する無理解や、人間関係に対する対処法から来ているのです。不登校やその傾向も然りです。見えない、気づかれないままでいることで、ある日突然…のように思うこともあるでしょう。しかし、本当は、その前から不具合があったのです。それに気づかなかっただけなのです。
ですから、その不具合があることが分かったことは、実は喜ぶべきことなのです。隠したり、早く解決しなくてはならない悪いものなどでは、決してないのです。子どものSOSなのです。助けを求めているのです。根本的な解決まで、じっくり時間をかけて、今、ここから共に歩んでいく必要があるのです。
子どもが自分のSOSが届いたと安心するまで、いろんな人に協力してもらう必要があります。周囲の人の反応を通して、子どもは、世界を理解するでしょう。いったい、子どもが理解する世界とは、どのようなものでしょうか。これは、私たち大人に向けられ、社会全体へ問われた、大きな命題なのです。
メゾパレは、カラーパレットの家。
お帰りなさい。
ここはあなたの家だから
うれしいこと、困ったこと、何でも話してちょうだいね。
私は、いつでもあなたの帰りを待っています。
私は、いつまでもあなたの味方です。
忘れないで、覚えていてね。