今年の8月の満月は、2回もあります。
2日の3時半過ぎに観測できるスタージェンムーンと、31日のブルームーン。
スタージェンとはチョウザメのことで、アメリカの先住民が、チョウザメの豊漁を願って、この頃の満月をスタージェンムーンと呼んでいたそうです。
月の話で思い出したのが、7月7日の七夕です。日本では、この頃ちょうど梅雨の時期にあたります。
幼稚園や保育園の行事や学校行事には、季節感のあるものが取り入れられています。子どもの頃、七夕に向けて、短冊に願いを書いたりして笹の葉に飾りましたよね。でも、7月7日当日の夜、いざ空を見上げても、雨模様だったり、雨が降っていなくても曇っていたりと、天の川を見られずに悲しい思いをした思い出はありませんか。織姫さんと彦星さんは会えたのかなあ…なんて、小さい頃の私は心配になっていました。
ところが、最近国立天文台の出している情報を夫が調べていて知ったのですが、あの一年に一回二人が出会うことのできる七夕の話は、現在使われていない、「太陰太陽暦」に基づくものだというのです。そうです、昔のお話ですから、日本は旧暦、つまり、月の満ち欠けで暦を考えていた頃のものです。そうすると、梅雨明け後のよく晴れた8月の空に見える天の川です。つじつまが合うではありませんか!そして、子どもたちに事情を分かりやすく説明して、その頃に、本当の七夕行事をやればいいのでは?と思うのは私だけでしょうか。
ちなみに、今年、2023年の伝統的七夕(太陰太陽暦の七夕)の日は、8月22日だそうです。楽しみになってきました。
国立天文台では、今週8月1日から6日までをスターウイークと名付けて、今が星空観測にぴったりですよ!とお知らせしています。
周南市の山あいにある田辺天文台では、8月18日金曜日18時から、星空ピクニックと題して、小学校4年生から中学生の子どもたちとその家族を対象に、天体望遠鏡を使って観測会を開催します。
主なプログラムは、夏の大三角<織姫星(こと座の一等星ベガ)と彦星(わし座の一等星アルタイル)とはくちょう座のデネブ>と天の川の観測です。
今週のスターウィークに参加者を大募集しています。一度、本格的な天体望遠鏡を覗いてみたかったという方、子どもにぜひみせてやりたいという方、学校で習って来たけど、実際に見たことがないから良く分からない‼️教えてほしい‼️という方、くるみっこInstagramからDMにて、どしどしお問い合わせ下さい。
今を生きる私たちのウェルビーイングの向上のために、くるみっこ子育て支援では、子育て中の皆さんのお声を聞かせていただきたいと願っています。
国立天文台のWebサイトより
質問3ー10
伝統的七夕について教えて
太陰太陽暦にもとづく七夕を「伝統的七夕」と呼んでいます。
もともと七夕の行事は、7月7日といっても現在使われている暦ではなく、旧暦など太陰太陽暦の7月7日に行われていました。これは、月齢およそ6の月が南西の空に輝く夏の夜になります。現在の暦での7月7日は、たいてい梅雨のさなかで、なかなか星も見られません。そこで国立天文台では2001年から「伝統的七夕」の日を広く報じていくことにしました。
太陰太陽暦は、明治6年に現在の暦が採用されるよりも前の暦で、現在は公には使われていません。このため、伝統的七夕の日は、太陰太陽暦による7月7日に近い日として、以下のように定義します。
二十四節気の処暑(しょしょ=太陽黄経が150度になる瞬間)を含む日かそれよりも前で、処暑に最も近い朔(さく=新月)の瞬間を含む日から数えて7日目が「伝統的七夕」の日です。